シャドーイング入門
「シャドーイングをやると英語が伸びる」とよく言われますが、具体的に何が、なぜ伸びるのでしょうか。練習中に頭の中で起きていることを整理しながら、効果を感じにくいときに見直すポイントもあわせて紹介します。
シャドーイングは、聞こえてくる音声を止めずについていく練習です。単語を一つずつ確認する時間はないため、耳に入ってくる音をリアルタイムで処理する感覚が鍛えられます。これは、字幕を目で追うリーディング的なリスニングとは異なり、実際の会話スピードに慣れるための訓練になります。
ネイティブの発音をその場でまねることで、英語特有の音の連結(リエゾン)や脱落、強弱のリズムを体で覚えられます。単語単体の発音を練習するだけでは身につきにくい、文全体としての自然な話し方が身についていきます。
考える間もなく声に出す必要があるため、頭の中で日本語に訳してから話すのではなく、英語のまま反応する感覚が養われます。とっさに英語が口から出てくる感覚は、実際の会話でも役立ちます。
音声を聞き流すだけの学習は、聞き取れない部分があってもそのまま流れていってしまい、自分がどこでつまずいているのか気づきにくいという弱点があります。シャドーイングでは、声に出してついていこうとすることで「聞き取れない・発音できない」部分が明確になり、弱点を自覚しながら練習できます。
また、実際に声に出す行為そのものが、耳で聞いた音と口の動きを結びつける役割を果たします。インプット(聞く)とアウトプット(話す)を同時に行う点が、シャドーイングが多くの学習法の中でも独自の立ち位置にある理由です。
効果を実感するには、自分の理解できる内容・スピードの教材で繰り返し練習することが近道です。Shadowing LibraryならYouTube動画から自分のレベルに合った教材をすぐに作れます。
無料でシャドーイング教材を作ってみる意味がほとんど理解できない教材でシャドーイングを続けても、ただ音をなぞっているだけになりがちです。8割程度は聞き取れる・意味が分かる教材を選ぶと、練習の質が上がります。
音だけを頼りに練習すると、何を話しているか分からないまま声を出すことになり、記憶にも残りにくくなります。先に日本語訳で意味を確認してから練習すると、内容と音がセットで身につきやすくなります。
シャドーイングの効果は、1回や2回の練習で実感できるものではありません。短時間でも良いので、毎日または週に数回、継続して取り組むことが前提になります。